法曹三者の大幅増員と質向上を目的に設置された四国唯一の法科大学院「四国ロースクール」(香川大・愛媛大連合法務研究科、高松市)が、在学生が修了した段階で、両大により廃止される方針であることが19日、愛媛新聞の取材で分かった。 関係者によると、2015年度入試を実施せず、入学者を募集しない。司法試験合格率の伸び悩みや全国的な法科大学院の志願者減などにより、入学者数の低迷が続いていた。11年からは大学院を修了しなくても司法試験を受けられる予備試験制度も始まっている。 四国ロースクールは全国で唯一の2大学の連合方式を採用し、04年4月に開校。法学部や他学部を卒業した学生が、高松市のキャンパスで2年または3年学び、法曹を目指す。愛媛大の教員は香川大に通い、授業を実施している。
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