高齢化率60%を超える限界集落が約10%、うち80%は20世帯未満―。愛媛県と20市町は2013年度、県内の過疎地域約3千集落の実態を初めて調査し、19日までに結果をまとめた。小規模な集落ほど活力の低下が著しい傾向が鮮明。県は集落の存続が困難な地域では活性化に向けた支援が必要と判断し、市町と連携して近くモデル事業を立ち上げる。 過疎の現状や市町ごとの課題を把握する目的で2967集落と、まちづくり団体など地域活動組織365団体が対象。市町が集落ごとの人口や世帯数、高齢化率などを算出し、13年8~9月にアンケートした。 全集落の平均で人口は124.1人で54.5世帯、高齢化率は36.3%。ただ、大規模集落が平均を押し上げており、約860集落で人口10~45人という厳しい実態が浮き彫りになった。
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