「測量の日」(6月3日)と愛媛県測量設計業協会設立40周年の合同記念講演会が21日、松山市であった。四国の行政関係者や業者ら約150人が、日本統治下の台湾で不毛の大地を台湾最大の穀倉地帯に変えた土木技師・故八田与一氏の功績や生き方を学んだ。 八田氏についての著書がある元教員の古川勝三さん(70)=松前町=は講演で、巨大ダムと給排水路を張り巡らせた15万ヘクタールを潤す大規模なかんがい事業を紹介。「ジャングルで作業した当時の測量技師の頭脳、技術はすごかったと思う」と思いをはせた。 また「技術者を大事にしない国は滅びる」という八田氏の言葉に触れ「優秀な技術者は工期を短くし、早く利用できるようにすると考えていた」と強調。「橋や水道などには膨大な時間と費用、技術が投入されていることを教育していく必要がある」と訴えた。
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