西日本最高峰の石鎚山(1982メートル)で1日、本格的な登山シーズンの到来を告げる石鎚神社のお山開き大祭が始まり、愛媛県内外の信徒約350人がほら貝や笛の音を響かせながら霊峰の頂に登った。 大祭は毎年7月1~10日、麓の本社に鎮座するご神像3体を頂上社に祭る恒例行事。1日は3グループに分かれた信徒が午前7時ごろから順次、「仁」「智」「勇」のご神像を背負って7合目の成就社を出発し、「わっしょい」「なんまいだ」と声を掛けながら頂上社を目指した。 山頂付近の鎖の掛かった岩場では、先に登った信徒が力を振り絞り、ご神像を背負った信徒をロープで引き上げた。頂上社に着くと、先達の信徒が仲間の背中にご神像を押し当てる神事「拝戴(はいたい)」を行い、無病息災や家内安全などを祈願した。
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