瀬戸内海首長サミットが30日、愛媛県松山市のホテルであった。瀬戸内8府県19市町の首長が出席し「観光と防災の融合」をテーマに各自治体の取り組みを発表。瀬戸内独自のクルーズ文化確立や災害時の相互支援体制強化検討などを盛り込んだ「松山宣言」を採択した。 観光面では海のない県からの修学旅行誘致や、海外格安航空会社の利用と瀬戸内海クルーズを組み合わせた外国人向けの観光ルート開発の提案があった。防災面では、災害時に宿泊施設として活用できるフェリーの有効性を指摘。本州四国連絡橋の物流利用進展に伴う旅客航路廃止を危惧する声も上がり、国に航路維持へ手厚い支援を求める発言が出た。 6月28日に、災害時の連携確認のため松山市と広島県呉市間で、船舶を利用した住民搬送や緊急物資輸送の訓練を行うとした。
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