愛媛県松山市沖の中島に残る忽那水軍の居城「黒岩城」跡地に続く山道に階段を作る「枕木のくい打ち」イベントが10日あり、住民や大学生約50人が力を合わせて歴史息づく遊歩道を整備した。 地域の歴史を受け継ぎ、観光資源としても生かそうと、住民らでつくる「歴史探訪ルート作り隊」が「瀬戸内しまのわ2014」に合わせて企画した。忽那水軍は平安時代に中島周辺を拠点として海運で財を成した。黒岩城跡へと続く山道の入り口は忽那島八幡宮(松山市中島大浦)の近く。 イベントでは、5人一組全6チームで5段ずつくいを打ち込み、頂上までの約140メートルに約30段の階段が出来上がった。完成までの時間をチーム対抗で競い、参加者は互いに声を掛け合いハンマーを振り下ろした。作業後は標高約60メートルの山頂から海を見下ろし、潮風に吹かれ一息ついた。
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