中村時広愛媛県知事は9日の定例記者会見で、国内初発生のキウイフルーツかいよう病「Psa3系統」の感染拡大を防ぐための緊急防除対策事業を実施すると発表した。事業経費は総額5197万円で、県は予備費を活用して2137万円を助成し、残りを市町とJAが負担する。また、県は今治市の1園地12アールでも新たに感染を確認。感染は11園地220アールに拡大した。 8日までに感染確認された園地の被害額について中村知事は、今年産を収穫できなくなるための減収額が2900万円に上るとの試算を公表。「全伐採した樹木や翌年以降の減収分は盛り込んでおらず、農家への影響はもっと大きい」と説明した。1農家当たりの減収額は70万~1200万円。9日に1園地増加したため、減収額は3000万円を超えるとみられる。
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