愛媛県内有数の菜の花の名所、四国中央市金砂町平野山の翠波高原で約20万本が見頃を迎えている。昨年はシカなどの食害で壊滅状態となったため2年ぶりの満開。訪れた人もほっとした様子で黄色のじゅうたんの中を散策している。 市は食害から守るため管理棟周辺の二つの園のうち、第1園(約2ヘクタール)を高さ約2メートルの防護柵で囲い、昨年秋から栽培した。市観光交流課によると、冬場の降雪のため成長が少し遅れ、茎が例年よりやや細めという。見頃は5月上旬まで。 26日は60センチほどに育った菜の花が風に揺れ、訪れた家族連れやカップルらがカメラやスマートフォンで思い思いに撮影していた。四国中央市金生町山田井の亀川重信さん(68)は「香りも良くきれいに咲いている。山々の緑ともよく合って気持ちいい」と満足そうだった。
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