四国遍路開創1200年を記念した講演会が12日、愛媛県松山市文京町の愛媛大であった。「四国遍路を世界へ、世界から四国遍路へ」と題して講演した徳島文理大のモートン常慈講師(45)=カナダ出身=は、増加する外国人巡礼者を迎える環境整備を進めるよう提案した。 愛媛大の「四国遍路と世界の巡礼」研究会主催。学生や市民ら約180人が熱心に耳を傾けた。 外国人遍路などについて研究しているモートン講師は、海外30カ国以上から巡礼に訪れていることなどを報告。調査では、仏教への関心からや、ハイキングととらえたり「低予算で文化を体感できる魅力」を挙げたりするなど動機は多様だが、接待の心に感銘を受けるのは共通という。
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