愛媛県内での豚流行性下痢(PED)発生を受け、県は10日、防疫対策会議を松山市内で開き、畜産関係者約40人が感染防止のための消毒方法などを再確認した。 PEDは昨年秋から全国で感染が拡大。県内では、4月4日に伊方町の養豚場で初感染が、8日には西予市野村町で2例目が確認された。9日までに計900頭が発症、288頭(伊方283頭、西予5頭)が死んだ。 会議では県畜産課の担当者が感染防止策の注意点を説明。養豚場の出入り口を少なくして関係者以外の立ち入りを禁止することや、洗浄して排せつ物などを除去した上で消毒することなどを求めた。 出席者からはワクチンに入手時期についての質問があり、同課は「県内の必要数を調査中。メーカーは増産しているが、先に感染が広がった地域からの注文が多いようで、入手時期の見込みは立っていない」と述べた。
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