道後温泉本館(愛媛県松山市道後湯之町)が改築120年を迎えた10日、記念芸術祭「道後オンセナート2014」が開幕した。初日夜は本館南側壁面への映像投影があり、光と音の芸術で本館が普段と異なる幻想的な表情を見せた。 テーマは「お化け屋敷」。来場者の顔を撮影して映像とともに投影する仕掛けで、高さ約10メートル、幅約30メートルの壁面に次々と「幽霊」と化した観客の顔が映し出された。 演出はアーティストグループ「ライゾマティクス」。メンバーの真鍋大渡さん(37)は「歴史ある本館と近代的な表現で古さと新しさをミックスさせた」と狙いを語った。 オンセナートは12月31日まで続き、国内外で活躍する芸術家約30人が道後を舞台にアート作品を展開する。映像投影は13日まで、午後7時から毎日催す。
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