大規模災害発生時に県境を越えて消火や救助などを担う緊急消防援助隊を支える「拠点機能形成車」が中四国で初めて愛媛県の松山市消防局に配備され、7日に同市三津3丁目の松山西消防署で配車式があった。計100人が宿泊できるテントや調理器具、トイレ・シャワーなどを搭載し、後方支援態勢の充実が期待される。 市消防局によると、南海トラフ巨大地震など緊急消防援助隊の派遣が想定される地域に拠点機能形成車を事前配備することで、迅速な対応につなげるのが狙い。資機材を含め1台1億2000万円で、消防庁が無償貸与した。全国6カ所に配備予定で、松山は3カ所目。 拠点機能形成車は全長12メートル、幅2.5メートル、高さ3.8メートル。大型エアテントや寝具▽発電機や冷暖房機▽浄水器や調理器具▽トイレ・シャワー▽衛星通信装置―など、自給自足できる資機材を積み込んだ。車内空間を拡張でき、作戦会議場所としても活用できる。
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