過疎化が進む愛媛県新居浜市別子山地区に新しい人材を招いて活性化を図ろうと、市が2014年度新設した「別子山地域おこし協力隊」の第1号に東京都町田市から移住してきた元俳優村松聡さん(35)が任命され、1日、新居浜市別子山の別子山森林公園ゆらぎの森で委嘱式があった。 別子山地区は標高650~800メートルの山間部にあり、人口約180人。03年の合併時から約80人減少しており、65歳以上が約50%と高齢化も顕著だ。市は若者らの移住を促進しようと昨年度、全国に隊員を公募。東京や大阪などから6人の応募があり、面接などを経て村松さんの採用を決め、14年度予算に協力隊事業費約760万円を計上した。 村松さんは福井県敦賀市出身で東京の大学を卒業後、テレビ番組や映画などに出演。5年前から都内で行政書士事務所の手伝いなどをしていたが、「人混みや騒がしさが性に合わず、田舎の山に住んで起業することが夢だった」。別子山への移住を決め、3月末に引っ越してきた。
↧