東日本大震災被災地の岩手県陸前高田市で２０１３年夏、ボランティア活動に取り組んだ新居浜市の中学生らが、現地で知り合った中学生や仮設住宅の住民らと交流する「子どもたちの愛顔（えがお）の種まき事業」が２９日、新居浜市であった。岩手と愛媛の計約５０人が意見交換し、継続的なつながりをつくる方法を考えた。 １３年８月、新居浜の中学生４８人が陸前高田を訪れ、仮設住宅の清掃や夏祭りの準備に力を貸した。企画した新居浜市ＰＴＡ連合会（橋川隆至会長）が体験を踏まえ、継続支援の在り方を考えてもらおうと、陸前高田から１０人を招待。愛媛側は新居浜市の中学生２１人のほか、被災地と交流の経験がある市内の高校生、松山市の大学生計１８人が参加した。 参加者は１０班に分かれ「震災以降、気付いたことや始めたこと」「生きたい理想の社会」などを話し合った。東北と新居浜が持続的に関わるアイデアを発表し「姉妹校をつくり、部活動や修学旅行で交流する」「互いの地域の祭りに招待する」といった声が出た。
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