4月8日告示、13日投票の愛媛県伊方町長選挙の立候補予定者を対象にした公開討論会が29日夜、同町湊浦の町民会館であった。いずれも無所属での出馬を表明している現職山下和彦(68)、前職畑中芳久(65)、新人浜口市作(66)の3氏が原発問題や産業振興などに対する考えを約270人に訴えた。 討論テーマは主催者側が設定。○×形式で答える質問もあり「再生可能エネルギーが安定供給され、原発がなくなる未来を望むか」との問いでは3氏とも「○」の札を上げた。 四国電力伊方原発の再稼働について、畑中氏は「代替エネルギーが完全に確保できていない現状などを踏まえ、意見を集めて決めたい」と説明。浜口氏は「国の審査に適合すれば安全という判断ができる。そこから立地町として対応を考える」と述べた。山下氏は「経済や財政、雇用確保のみを考えると再稼働は必要だ。しかし、万全の対策が絶対条件」と話した。 討論会は町内有志らによる実行委員会が主催した。
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