四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の原子炉内に異物が混入した異常を県へ約2カ月連絡していなかった問題で、四電の千葉昭社長は27日、県庁で中村時広知事に原因と対策を報告した。再稼働申請前に報告があったとして知事は「順番は守ってもらった」と評価。四電は理解が得られたとして新規制基準が施行される7月8日の申請を目指す。 千葉社長は報告遅れの原因に関し設備の健全性のみで連絡を判断していたとし「社会の目線が欠けていた」と釈明。伊方原発内に7月1日付で「通報連絡統括監」ポストを新設する対策を説明した。 中村知事は「連絡に関する責任の所在が明確になったのは大きな前進。正常状態以外はしっかりと報告が入る体制が整えられた」と語り、「さらに徹底してほしい」と求めた。
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