鮮やかな水色の花を数多く咲かせるデルフィニウムの品種「パルフェ・ライトブルー」の出荷が最盛期を迎え、愛媛県内最大産地の西条市西部の農家が早朝から摘み取りに精を出している。作業は7月初旬ごろまで続く。 JA全農えひめ(松山市)が2004年に開発し、06年から県内で栽培が始まったオリジナル品種で、八重咲きの豪華な花びらが特長。冬から初夏にかけて3回収穫でき、今は2回目の出荷期。JA周桑によると、現在、管内の農家3戸が計約52アールで栽培しており、今季は関東や関西などの市場に約14万本の出荷を目指す。 7日は、西条市広江の農業寺田嘉明さん(64)が午前7時ごろから八分咲きの花を根元から丁寧に摘み取った。「花の色も茎の丈夫さも申し分ない。これほどきれいな青い花は他にないと思っており、多くの人の心をいやせれば」と笑顔を見せた。
↧