ソメイヨシノが早く咲くことで全国に知られる愛媛県宇和島市で2日、「さくら観測開始式」が標本木のある丸山公園であった。市から委嘱された「さくら観測員」2人が、3日から作業にあたる地域住民や和霊小学校の児童らに、開花を見極める方法などを説明した。 2005年、宇和島測候所の無人化でソメイヨシノの開花宣言ができなくなったため、市は06年から市内の気象庁OB宇治原弘さん(88)=柿原=と五十嵐廉さん(69)=山際1丁目=に観測員を委嘱。07年からは近隣住民らがボランティア観測隊を結成している。 開始式には約30人が参加。五十嵐さんは「枝にある芽が16ミリになると開花約1週間前。ノギスを使ってしっかり確認してください」などと解説した。 宇治原さんによると、今後気温の上昇が見込めないため、今年の開花は昨年の3月13日より1週間から10日遅れる見通し。
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