警察官をかたり現金をだまし取ろうとする電話が愛媛県松山市などの高齢者宅に相次いでいるのを受け、県警は26日、県内16署に特殊詐欺被害防止に努めるよう緊急の通達を出した。13、14、21の3日間で74件の相談が県警に寄せられ、高齢者3人が計1120万円の被害に遭った。不審電話は週の後半に集中しており、県警は注意を呼び掛けている。 県警生活安全企画課などによると、不審電話は県警や署の捜査員を名乗り、「犯人を捕まえたら名簿にあなたの口座があった。凍結するのでお金を引き出してください」などと話し、「金融機関職員に理由を聞かれても言わないように」と口止めしているケースもあった。 休日前に不審電話が集中しているのは、休日に犯罪が発覚しても金融機関が閉まっているため捜査が遅れるのを狙っているとみられる。
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