愛媛県松山市内の60~80歳代の女性宅に、警察官に成り済まして口座番号を尋ねるなどの不審な電話が相次いだとして、県警生活安全企画課は13日、特殊詐欺警報を発令した。電話は29軒にかかっており、1日の特殊詐欺相談件数としては過去最多で、70代の女性が400万円の被害に遭った。同様手口は2013年5月以降、県内で発生しており、同課は「警察官が電話で口座番号などを聞くことはない」と呼び掛けている。 同課によると、電話をかけた人物は男女の声で「県警本部」や「捜査2課」などを名乗り「あなたの通帳が偽造されている。通帳を凍結されてもいいのか」「口座の残高はいくらか」などと話した。 うち28軒は被害はなかったが、70歳代の女性は現金を引き出し帰宅、銀行協会職員を名乗る男の指示で、自宅を訪れた男に現金を渡してしまった。同課は同一グループが何らかの名簿を利用した可能性があるとみている。
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