愛媛県は12日、みかんジュースの搾りかすでつくったバイオエタノールを重油に混ぜ、愛媛大農学部(松山市樽味3丁目)のハウス型植物工場を加温するボイラーで使う試験を始めた。環境にやさしい燃料として農業分野での導入の可能性を探る。 ボイラー燃焼試験は、灯油に混ぜた2012年度に続き2回目。県は、アルコールに弱いとされる配管の健全性や燃費などを確認しながら、バイオエタノールの混合率を3%程度から10%程度まで引き上げたい考えだ。 バイオエタノールはえひめ飲料(松山市)の実証プラントで年間49キロリットル製造(13年度)。県は試験で約108リットル使うことで、年間最大約1368キロの二酸化炭素(CO2)削減効果があるとしている。
↧