愛媛県水産課は10日、宇和海で7日と10日に体長約10メートルの大型クジラが目撃されたと発表した。同一の個体とみており、背びれが白く大きいことからザトウクジラと推測。「興味本位で近づくと危険」と注意喚起している。 クジラは、航行中の県の漁業取締船「うわかぜ」が7日午後3時40分ごろ、宇和島市吉田町大良沖で発見。同日に宇和島海上保安部や沿海漁協などに連絡して注意を促した。 10日午前9時半ごろにも同市遊子沖で同保安部巡視船が目撃。県はクジラが近海にとどまっている恐れがあるとして発表した。 2007年3月には同市の漁港に迷い込んだマッコウクジラを助けようとした漁船が転覆して1人が死亡しており、県は「クジラを発見しても事故防止のため近づかず、県や海上保安部に連絡してほしい」と呼び掛けている。
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