松山市消防局(愛媛県)は27日、2013年の火災・救急・救助統計を発表した。火災の損害額は、宝厳寺(同市道後湯月町)の国重要文化財「木造一遍上人立像」焼失などが影響し、過去5年で最多の3億7012万円(前年比2億3117万円増)に膨らんだ。損害額は前年の約2.7倍。 火災件数は165件(12件増)。死者は05年の13人に次ぐ11人(4人増)で、内訳は建物火災9人、車両火災1人、その他火災1人。建物火災の死者は全員が逃げ遅れで、大半で火災警報器が未設置。同局は「設置で近所の対応も期待できる」と呼び掛けている。 救急出動は2万4092件(991件増)、搬送者は2万2396人(967人増)で、ともに過去最多。熱中症など運動中の搬送が167人(52人増)に急増した。 救急車の現場到着までの所要時間は平均7分47秒、病院収容までは30分7秒だった。
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