10歳の時に暮らしていた愛媛県松山市河野地区で生き方の志を立てたとされる江戸時代の儒学者中江藤樹にちなみ、地元の河野小学校(同市宮内)の4年生75人が23日、将来の目標を発表する立志祭を行い、夢に向かって努力することを誓った。 藤樹は1608年、近江国(滋賀県)に生まれた。10歳で大洲藩士の祖父と松山市柳原に移り住み、3年間を過ごした。中国の古典「大学」の一節に感動し「正しい行いができる人間になる」と決意したとされる。 同校では、藤樹の言葉「良知にいたる」(人間の美しい心に従って行動する)を全教室に貼り、3年前からは4年生が総合的な学習の時間で藤樹を取り上げ、将来の目標などを考えている。
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