現役消防士が防災について教える授業が24日、愛媛県松山市土居田町の双葉小学校であった。将来の地域防災や復興の担い手となる子どもたちが、災害時に自分の命を自分で守る心構えや方法を学んだ。 防災授業は、東日本大震災を教訓に市消防局が2012年度から市内の全小学校を対象に実施。この日は市中央消防署の消防職員4人が、4年生約120人をクラスごとに教えた。 1組では、芳野めぐみ消防士(25)が「震度6以上の地震の約2割が日本で発生している」と紹介。近い将来起きる恐れがある南海トラフ巨大地震の規模も説明し「震度6強の揺れは立っていられないほど強く、教室のテレビや固定していないタンスは倒れる」と注意を促した。 地震が起きたら机の下に潜り込んだり、毛布などで頭を守ったりするようアドバイス。「あらかじめ家の近くの避難先を確認し、非常食は最低1週間分用意して」と呼び掛け、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていた。
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