痛みやけいれんなどの副作用報告がある子宮頸(けい)がんワクチンの接種について、厚生労働省から積極的な呼び掛けを一時中止するよう求められた愛媛県内の市町などでは18日、保護者らへの周知を急ぐ一方で、「中止ではなく、本来推進すべき定期接種のままの位置付けでは、どう対応していいのか」と困惑の声が広がった。 四国中央市は予約済みの対象者に電話し、厚労省が示した副作用例を説明。大洲市は中学校を通じて通知文書を配ったほか、複数の市町は各家庭に郵送で知らせている。 小学校6年~高校1年相当が対象となる子宮頸がんワクチンは半年に3回の接種が必要だが、特に接種を始めている保護者らへの対応に苦慮する市町も。「あと1回が残っているが今やめても効果はあるのか」「2回目を待った場合、期間が空いても定期接種として有効なのか」などの相談が寄せられているが、国から接種途中の対象者への具体的な指針は示されていないという。
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