愛媛県松山市道後湯之町の道後温泉本館の改修方針などを協議する市道後温泉活性化計画審議会(会長・柏谷増男市都市計画審議会長)が17日、同市道後公園の子規記念博物館であり、本館改修中に代替施設となる市営「椿の湯」の改築方針を協議した。2017年の愛媛国体までに、隣接地を取得して観光客向けの新しい入浴施設を建設し、市民向けの既存施設を改修する「別棟新築(段階的改築)方式」を承認した。 この方式では、既存施設西側の民有地1335平方メートルを取得。そこに新施設を建設した後、既存施設を一部取り壊し、観光客らが滞留できる広場を設ける。本館改修後、既存施設を建て替える。地元関係者で組織する道後温泉地区活性化懇談会の意向を集約したとしている。 市は審議会で「全面建て替え」「既存施設の増改築」の両案も示したが、仮設の入浴施設整備が必要となる両案に比べて別棟新築方式が経済性に勝り、周辺への影響も少ないことなどから全会一致で認めた。 市が14年度策定を目指す道後温泉活性化マスタープラン(14~24年度)の骨子案も協議。市が14年度に本館改修の工法や工期を検討する専門委員会を設置する方針を示した。
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