今季一番の強い寒気が四国上空に入り冬型の気圧配置が強まった28日、愛媛県内は山間部で雪が積もり、平地でも所により雪が舞った。松山地方気象台によると、久万高原町久万で午後3時に8センチの積雪を観測。最低気温は久万で氷点下2.1度、宇和で0度まで低下。最高気温も15観測地点全てで10度を下回った。 久万高原町では雪かきに追われる住民の姿が目立った。同町直瀬の古岩屋トンネル付近では、四国霊場45番札所岩屋寺に続く道を歩き遍路が往来。横浜市の教員浦谷弘人さん(55)は「道のりが険しい中で雪が降る、これが遍路だと思う」と歩を進めていた。西予市宇和町でも午前中は一面雪景色になり、国道56号が混雑するなどした。 雪などの影響で高速道路は断続的に通行止めとなった。 気象台によると、寒気は29日も残るが、30日にかけて次第に抜け、正月は平年並みの寒さになる見込み。
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