言葉の力、面白さ、忘れません―。10月20日に80歳で死去した子規記念博物館名誉館長でコラムニストの天野祐吉さんのお別れ会が23日、愛媛県松山市道後公園の同館であり、関係者ら約150人がユーモアあふれる人柄をしのんだ。 天野さんは旧制松山中学、松山南高を卒業。2002年同館の3代目館長に就任し、親しみやすい博物館を目指して道後寄席や道後俳句塾など多彩な事業を企画した。07年に名誉館長に退いてからも活性化のアイデアを出し続けた。 お別れ会は同館友の会(宮崎光彦会長)が企画。宮崎会長、竹田美喜館長、中村時広知事、野志克仁松山市長が対話形式で人柄を回顧。「各界の超一流ゲストを招くことができたのは、天野さんの人柄のおかげ」「対談では時に辛口だったが、やんわりと相手を包む語り口で本当の姿を引き出した」などとエピソードを語った。
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