原子力規制委員会で原発再稼働の前提となる安全審査を担当する更田豊志委員が18日、東京都内で愛媛新聞の単独インタビューに応じた。四国電力伊方原発3号機(伊方町)の審査状況について「プラント関係に限れば、(申請のあった原発を)四つのグループに分けると伊方は2番手」と指摘。九州電力の玄海(佐賀県)、川内(鹿児島県)両原発の審査が先行しているとの認識を示した。 安全審査は当初、半年程度とされていたが、更田委員は伊方の審査の進行を「折り返しを過ぎたところという印象」と表現。審査終了時期は、地震・津波関係の審議によって大きく左右されるとし、不明とした。 伊方は重要免震棟が建設済みであることから、再稼働1番手の有力候補とされてきた。更田委員はこれに関し「重要免震棟を早くつくってしまったがために(新規制基準に)フィットしていない部分もある。有利な面もあるが、それで群を抜いて先行しているわけではない」と説明した。 伊方3号機で導入されているプルサーマル発電については「技術的に言って今回の審査で大きな論点にはならない」と述べた。
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