医師の手術の技術を向上させようと愛媛大医学部は、東温市志津川の学部内に遺体を用いて研修する「手術手技研修センター」を設置し、18日に開所式があった。同学部によると同様のセンターは全国初という。 同医学部によると、2012年4月に日本外科学会と日本解剖学会が死体解剖のガイドラインを策定。従来は解剖しか認めていなかったが、遺体を使った手術の研修などが可能になったことを受け、今年6月からセンター化を目指していた。 愛媛大はガイドライン策定後、全国の拠点6大学の一つとして内視鏡やコンピューター断層撮影装置(CT)などを使った研修を実施してきたが、センター化で若手医師や学生が解剖に携わる機会を増やし、手術技術の向上や新術式の研究、各科の連携強化につなげたいとしている。
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