文部科学省が10日に公表した2012年度問題行動調査によると、愛媛県内の国公私立の小中高校のいじめ認知件数は、前年度より59件増え796件。把握のきっかけは中学校・高校で初めてアンケートが最多を占め、県教育委員会人権教育課は「アンケート回数を増やすなど熱心に認知に取り組む学校が増えた」と分析している。 内訳は、小学校223件(30件増)、中学校468件(7件増)、高校103件(20件増)、特別支援学校2件(2件増)。全区分で増加した。 同課によると、公立学校で認知したきっかけ(複数回答)は、小学校では保護者の訴えが最も多い45・4%。これまで被害者本人の訴えが3割強と最多だった中学校と高校では、今回アンケートが上回り、中学校34・4%、高校30・6%だった。 いじめの内容(複数回答)は「ひやかしや悪口」が61・1%。「軽くぶつかる、たたく」が25・9%、「仲間はずれや無視」が15・8%と続いた。
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