愛媛ゆかりの著名人が講師を務めるふるさと大学「伊予塾」(実行委員会、愛媛新聞社主催)の第42回講座が7日、松山市北持田町の県生活文化センターであった。天龍寺国際禅堂師家で花園大教授の安永祖堂さん(57)が「ためになる―わかりやすい禅の教え」と題し、聴講者約250人に日常生活で役立つ教えを紹介した。 安永さんは新居浜市生まれ。花園大に進学後、臨済宗大本山天龍寺に入門し、15年間参禅修行した。 人生において物事が成就するには「『運』『鈍』『根』の三つがうまく絡まることが必要。運は人との縁、鈍は努力、根は才能を指す」と説明。日本のプロ野球に入団した当初は不遇だったが、仰木彬監督に才能を見いだされたイチロー選手を例に出し、「才能とそれを上回る努力、さらに仰木監督との巡り合い」が合致して大成につながったとした。
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