東京電力福島第1原発事故後、放射能汚染土壌の除染技術開発に取り組んでいる愛媛大農学部の60代客員教授の2012~13年度分給与の約半額202万円が未払いだったことが4日、分かった。松山労働基準監督署から是正勧告を受けた愛媛大は未払いを認め、12月中に支払う方針。同大人事課は「経緯や問題点を調査中」としている。 農学部事務課によると、未払いだったのは、12年8月~13年10月に客員教授が福島県へ出張し、実験などに従事した計1012時間分の給与。勤務時間など労働条件を示す通知書も未交付だった。交通費や宿泊費などは支払っていた。 客員教授と同課によると、客員教授が10月末、監督署に給与未払いを申告。監督署は、労働基準法違反として11月21日付で是正勧告書を出した。
↧