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木像焼失の松山・宝厳寺 宮崎の住職が力作贈る

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 時宗の開祖・一遍上人の生誕地として知られ、8月の火災で本堂とともに「木造一遍上人立像」(国重要文化財)を焼失した愛媛県松山市道後湯月町の宝厳寺(ほうごんじ)に、新しい木像が届いた。焼失を知った同じ宗派の住職による力作。3年後を目指している寺の再建と同時に公開予定で、復興へのシンボルとして地域の人たちに希望をもたらしている。 像はクスノキの寄せ木造りで、高さ約1.2メートル。交流があった光照寺(宮崎県西都市)の村上弘昭住職(56)が、約2カ月かけて元の像の写真や資料を集め、大きさや表情、合掌の姿勢を再現した。18日に宝厳寺を訪れ、像を安置した。 村上住職は彫刻が長年の趣味で「宝厳寺は時宗の開祖である一遍上人の生まれたところ。どんな形でも帰ってきてほしかった。復興のきっかけになれば」と思いを語る。 宝厳寺の長岡隆祥住職(80)は「横顔もそっくり。本当にありがたい」と喜び、寺の再建に向け「ここは緑に囲まれ、松山城が見える。訪問者がくつろげるような場所にしたい」と意気込んだ。

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