来春医師になる大学生らの臨床研修先を決めるマッチング結果が発表され、愛媛県内での研修予定者が、今の臨床研修制度が始まった2004年度以降で最高の84人(前年度比6人増)となったことが4日、分かった。県内の15病院が募集した定員117人に対する充足率は71.8%(7.9ポイント増)で、上位を都市部が占める中、全国21番目だった。医療関係者は「将来の県内の医師確保につながる」と期待を込める。 03年までは、出身大学での研修が通例だったが、制度変更後は研修を受ける医師の希望で研修先が決まるようになり、症例の多い都市部の民間病院を選ぶケースが増加。大学病院が地方の病院への派遣医師を引き揚げる動きが相次ぎ、地方の医師不足や病院閉鎖を招いた。
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