アシアナ航空が運航する松山―ソウル定期航空路線で4月の搭乗率が41.0%、5月も48.0%に落ち込んだことが3日までに分かった。北朝鮮のミサイル発射問題などを背景に、利用を避ける動きが出たとみられる。愛媛県や同航空松山支店によると、50%割れは東日本大震災を受けて旅行自粛ムードが高まった2011年5月の48.5%以来約2年ぶり。 同支店によると、12年度の搭乗率は4~8月が65.1~80.4%と堅調に推移。竹島問題などの外交不安が顕著になった9~3月は52.2~64.9%に低下した。県交通対策課は「ミサイル問題に円安が重なり、日本人の利用が減ったようだ」と説明。同支店は「原因が円安ならヨーロッパなど他地域にも影響が出るはず。やはり外交不安という心情的要因が大きいのではないか」と分析している。 搭乗率低下の一方、円安効果で外国人客の利用は増加傾向にある。
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