地域医療の可能性などを伝える市民講座が15日、愛媛県西条市神拝の西条図書館であり、同市出身で理化学研究所横浜研究所の石川智久上級研究員ら3人が講演した。図書館などが主催し、市民ら約70人が参加した。 石川上級研究員が、個々に応じた医療を行う「個別化医療」について高齢者に何ができるかを模索していると説明。「遺伝子などの情報を集積回路(IC)チップに入れ、病院間でのネットワークを構築できれば」と意気込んだ。 理研統合生命医科学研究センターの久保充明副センター長は、個人の遺伝情報を考慮した薬で、効果を大きく副作用を小さくすることの重要性を説いた。日経BP社の宮田満特命編集委員は、病院などに頼らず、自分で健康に対する意識を高く持つべきだと訴えた。
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