能面打ちの愛好家でつくる松山能面の会(16人)の第7回新作能面展が3日、愛媛県松山市堀之内のNHKアートギャラリーで始まった。来場者は、室町―江戸時代初期に作られた能面を模した45の面が醸し出す幽玄の美を楽しんでいる。8日まで。 同会が2007年から毎年開催。会場には繊細な線で髪が描き込まれた女面や、力強い表情の鬼神の面など7種類の作品が並ぶ。会員は週1回集まり、3~4カ月かけてヒノキをノミや彫刻刀で削ったり漆を塗ったりして制作。来場者は、会員から「同じ鬼神でも演じる能によって用いられる面が異なる」などと説明を受けながら作品に見入っていた。
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