愛媛県の松山出身で江戸時代の俳人、栗田樗堂(ちょどう、1749~1814年)の没後200年を記念する鼎談(ていだん)が1日、松山市道後公園の子規記念博物館であり、東京大大学院のロバート・キャンベル教授らが語り合った。 松山市、NPO法人GCM庚申庵くらぶなど主催。鼎談はほかに同くらぶの松井忍理事長、福田安典日本女子大教授が参加し、約200人が熱心に耳を傾けた。 松井理事長は正岡子規が樗堂を「松山第一、むしろ四国第一」と評価していたと指摘し、子規が書き写した樗堂句の中から「我しなバ庵を譲らんきりぎりす」などを紹介。キャンベル教授は「子規の目を通し出合う句。樗堂の句には、尊敬する松尾芭蕉の名句を焼き直したものもある。バトンタッチしているみたいで面白い」と語った。
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