Quantcast
Channel: 愛媛新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

希少ヒメノヤガラ自生 新たに東温の山中で確認

$
0
0
 過去に西条市丹原地区以外で見つかった記録がないため、県レッドデータブック(RDB)で絶滅の危険性を示す分類判定ができていない希少なラン科の単子葉類植物「ヒメノヤガラ」が、愛媛県東温市河之内の山中でも、自生が確認されたことが31日、分かった。 県RDB改訂委員の松井宏光・松山東雲短大名誉教授(植物社会学)は「分類判定につながる重要な情報となる」と説明する。2014年度発表予定の改訂版県RDBに反映予定。 松井名誉教授によると、ヒメノヤガラは常緑樹林の下に生える葉がない植物で、光合成をせず、菌類を分解して栄養を得る。7月下旬~8月上旬に急速に伸び、地上に高さ約10~20センチの茎を出す。背丈が低く落ち葉と似た色で見つけづらいという。 県内で自然体験活動のボランティアを務める松山市須賀町、長津哲夫さん(63)が09年、東温市河之内の山の急斜面でヒメノヤガラを発見。野生の草花を見ようと山歩きをする人が通るルートになっている場所だが、同所での観察記録は過去になかった。以来、長津さんは毎年確認しており、8月中旬、県RDB改訂委員に報告したという。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

Trending Articles