任期満了に伴う愛媛県の宇和島市長、市議会議員の両選挙は9月1日、投開票される。市長選は、ともに無所属で、元中学校長の新人土居通興氏(64)=桝形町1丁目=と3選を目指す現職石橋寛久氏(63)=栄町港2丁目=が、一騎打ちの激しい選挙戦を展開。票固めや浮動票獲得に最後の追い込みを掛けている。 土居氏は、市長多選の弊害を主張し、市政刷新の必要性を訴える。教育や地域医療、福祉を重視した「命を守る」政治を旗印に、教員時代の人脈などを生かした草の根運動で浸透を図る。地元出身の衆院議員や一部自民党県議も支持する。 石橋氏は、財政改善などの実績を挙げ堅実な市政運営を強調。自民・公明両党、連合愛媛のほか多数業界団体の推薦を後ろ盾に組織戦を進める。JR宇和島駅周辺整備などによる産業振興や地域活性化策を公約に「宇和島再生」を唱える。 市議選は、定数26(現行比2減)に対し現職22人、新人6人の計28人が立候補している。党派別内訳は、自民16▽無所属7▽公明3▽共産、社民各1で、旧市町別は、宇和島20▽吉田4▽三間1▽津島3。女性は1人。 ◇ 愛媛新聞社は9月1日投開票の宇和島市長・市議選の開票結果などを有料携帯サイト「愛媛新聞モバイル」で速報します。
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