部活動での体罰を防ごうと愛媛県教育委員会は23日、松山市内で指導者研修会を開き、運動部顧問の教員ら約120人が、手を上げず生徒の心を動かす指導について理解を深めた。 八幡浜高校陸上部で全国レベルの選手を多数育ててきた倉田茂監督(62)は、体罰の背景を「部活では指導者を指導する人間がいない。体罰を容認する古い体質が伝統だと勘違いしている」と指摘。人間関係を築くために部員と交換ノートをしていると紹介し「本当に生徒のためを思い、人間関係が築けていれば、たたかなくても分かる。体罰や恐怖で体は動かせても心は動かない」と訴えた。
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