太陽光や風力などの再生可能エネルギー導入を促すため2012年7月に始まった国の固定価格買い取り制度で、制度に基づき四国4県で認定された設備の出力が今年5月末までに累計94万1000キロワットとなり、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の出力89万キロワットを超えていたことが22日までに経済産業省のまとめで分かった。 ただ実際に運転を始めたのは全体の2割にも満たない計16万8000キロワット。4県の認定出力の9割近くを占める太陽光は全国的に着工が遅れているほか、運転開始後も風力や太陽光は天候に左右されて安定せず、能力分の出力が確保できない可能性を指摘する意見もある。 同省によると、四国各県の認定出力は愛媛が最も大きく38万3000キロワット(うち運転開始分5万8000キロワット)。次いで香川21万9000キロワット(5万5000キロワット)、徳島17万4000キロワット(3万2000キロワット)、高知16万6000キロワット(2万3000キロワット)。4県の累計は3月末時点で91万4000キロワットに達し、伊方3号機の出力を超えた。
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