はさみ切り絵作家塩崎剛さん(53)=愛媛県西条市中野=の作品を集めた展覧会が新居浜市徳常町のリビング石川ギャラリーで開かれており、太鼓台や石鎚山などを題材に、はさみで切り上げた繊細な作風の約40点を展示している。31日まで。 塩崎さんの作品は下絵なしの黒画用紙をはさみ1本で切り抜き、裏側から色和紙を貼る手法。小学生のころ、テレビで切り絵を見たのがきっかけで独自に習得した。 その後しばらく制作から離れていたが、28歳で緑内障になり、切り絵を励みにしようと再びはさみを持つようになった。10年ほど前に勤めていた会社が閉鎖となり、「目の調子が良いうちに個展を開きたい」と制作に専念。44歳から毎年県内で展示会を開いている。
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