学校現場での食物アレルギー対応を学ぶ研修会が19日、愛媛県松山市道後姫塚のにぎたつ会館であった。県内の幼稚園から高校までの養護教諭など約230人が参加し、アレルギーが引き起こすアナフィラキシー症状の基本知識やアドレナリンの自己注射薬「エピペン」の投与方法を学んだ。 2012年、東京都で食物アレルギーの女子児童が給食を食べて死亡した事故を受け、県教育委員会や県学校保健会などが初めて開催。あいち小児保健医療総合センターアレルギー科の伊藤浩明医師が講演した。 伊藤医師はアナフィラキシー症状について「喉のつまりや息苦しさ、繰り返す嘔吐(おうと)などは危険性が高い」とし、一つでも症状があればエピペンを投与するよう指導。発見時の対応として「監督者、連絡係、準備係など役割を分担し、全員がエピペンを投与できる態勢を取っておくこと」と話し、事前のシミュレーションの重要性を訴えた。
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