お盆が過ぎても猛暑が続く愛媛県内。百貨店では女性用のイメージが強い日傘の男性用が売れており、例年にない消費の動きが見られる。自宅での揚げ物の調理を避けるための総菜も好調だ。 いよてつ高島屋（松山市）では、昨年までほとんど売れなかった男性用日傘が８月に入って売れ始めた。購入者は５０～６０代が中心。営業やウオーキングのほか、病後の体を守るために買う人や、妻が夫に贈るケースもあるという。価格は５０００～１万５０００円で、売上高は少なくとも昨年の２～３倍。同店は「日傘を差すのに抵抗感があっても、これだけ暑いと買おうという人は増えるだろう」と話す。 松山三越（同）では、１～１５日の総菜の売上高が前年同期比３％増。特に空揚げやトンカツ、コロッケなどの揚げ物は５％伸びている。松山市の９０代女性客は「家で揚げたてを食べる方がおいしいが、この暑さで調理は大変」と話し、今夏はミンチカツなどをよく買っているという。
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