道後のシラサギ伝説を白い花で伝えたい―。愛媛県松山市道後湯之町の旅館「谷屋」で、約3千株のサギソウがかれんな花を咲かせ、宿泊客や地元住民の心を和ませている。 サギソウはラン科の植物で、シラサギが羽を広げたような花が特徴。足を痛めたシラサギが湯で傷を癒やしたという道後温泉の伝説にちなみ、同館では2008年から、従業員が育てたサギソウを室内外に飾っている。 当初は約450株だったが、毎年丁寧に球根を取り出し、植え替えて丹念に育て、年々株を増やしてきた。今年は約100鉢に分け、旅館入り口の庭を中心に置いており、純白の涼しげな姿が出迎えてくれる。
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