豊臣秀吉の四国征伐で滅びた地元の城主を慰霊するために始まったとされる愛媛県指定の無形民俗文化財「畑野の薦田踊り」が16日、四国中央市土居町畑野の薦田神社で奉納された。法被にはちまき姿の地区の児童ら11人が大人の歌に合わせ、太鼓やかねを鳴らしながら伝統の踊りを披露した。 伝承によると、薦田踊りは畑野地区にあった中尾城の城主薦田備中守義定の慰霊のため、民衆らが始めたとされる。踊り手の減少などで一時奉納が中断したが、1970年に住民有志で保存会を立ち上げた。 16日は住民ら約50人が見守る中、休憩をはさんで約2時間、神社の敷地内にあるサクラの大木の周りを40~80代の男性の歌声に合わせ子どもたちがタンタタンタンとリズムよく楽器を鳴らし踊った。
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