愛媛県の今治市教育委員会が主催する埋蔵文化財企画展「弥生の祈り 今治平野の分銅形土製品」が市立中央図書館(常盤町5丁目)で開かれており、弥生時代に祭事などに使われたとされる分銅形土製品を紹介している。10月31日まで。 分銅形土製品は手のひら大の土版で、瀬戸内沿岸での出土が多い。今治平野では1999年以降の遺跡調査で、弥生時代前期末―中期末(約2200~2千年前)の55点が見つかっており、今回は26点を展示している。 分銅形土製品は長方形か中央側面がくびれている「方形」と、江戸時代に使われた分銅に似た「円形」に分類され、線や小さな穴で眉や頭髪などが描かれている。
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